ヘルプデスクと聞くと「トラブル対応を行う部署」というイメージが強いかもしれません。ヘルプデスクの業務は大きく「社内ヘルプデスク」と「社外ヘルプデスク」の2つに分けることができます。社内ヘルプデスクでは、同じ企業の人間へ社内システムに関する問い合わせや障害が発生した際の対応などを行います。一方、社外ヘルプデスクの業務は、メールや電話などで社外の人からの問い合わせやクレームへの対応です。最近ではチャットを利用することも多くあります。社外ヘルプデスクでは、主に自社で取り扱う製品に関する問い合わせやトラブル対応などを行います。
IT業界において、パソコンやソフトに関する問い合わせやクレームは避けられないことなので、ヘルプデスクの需要は高いと言えます。それなりのスキルと知識を持つエンジニアであれば、ヘルプデスクの求人に困ることはないでしょう。しかし、需要が高いということは、必ずしも将来性もあるということではありません。というのも、ヘルプデスクで給料アップやキャリアアップを望むのは比較的に難しいからです。ヘルプデスクを続けながら新しいスキルを身につけることは難しく、近年ではAIによるチャット機能も性能が良くなってきているため、近い将来には需要そのものも今ほどは高くなくなることが予想されます。もちろん、現在の段階でヘルプデスクの需要は高いですが、もしもこの先キャリアアップを考えているのであれば、ヘルプデスクを極めた後にSEを目指したり、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアなどの専門性を高めたり、ステップアップを検討することも必要かもしれません。